創作語りとかそんな

ひろいんずk

ヒロイン三人組。主役の秘訣は運の悪さ。
ニゲルの手の紋章は左手にある筈なのに右手に描いちゃいました。作画ミス。ゴスロリと女子高生は主食。


創作における世界観やキャラクター設定の作り方についてご質問を頂くことが多くなってきましたので、自分なりの設定作りの仕方とか創作で描きたいこととかだらだらと綴ってみました。
ストーリー作りとちょっと被る部分はあるかもしれませんが、シナリオ方面は全く知識が無いので一先ず置いておいて下さい…_(:3」∠)_

長いので折り畳みますー

自分は創作については「こういうものを書きたい!」というのが最初にある訳ではなく、降ってきたアイデア(キャラクター)を元に描きたいテーマを決めています。
少し具体的にすると「このキャラクターを元にこういうテーマを描きたい」。肝心のキャラクターアイデアは、自分にとっては出そうとして出てくる程都合の良いものではなく、何の前触れもなく降ってくる印象です。
なのでジャンルはバラバラになりがち。SFだったりファンタジーだったりと纏まりがありませんが、自分が重きを置いているのはテーマの方なので、それを取り巻く形で舞台を広げていきます。
その流れで考案するため、殆どの創作においてキャラクターから世界観を作り上げていきます。
このキャラクターはどんな世界で生まれて、どんな目的を持っているか。生い立ち、性格、趣味etc。プロフィール作りの動機として「このキャラクターをもっと知りたい」と思う事が大事なのではないかなと。
作者だから創作のことは何でも分かるだろうことではなくて、自分の創作を全て知り尽くそうと努力することが設定を深めることに繋がると思います。
キャラクターの設定を考えているとおのずと世界観の枠組みも見えてきます。キャラクタープロフィールを作成するとなれば必ず舞台が必要となってきますので。
アイデア(キャラクター)が降ってくる⇒プロフィールを作る⇒テーマを決める⇒設定盛る作業⇒あわよくばストーリー という流れかなぁと…


現在は複数の作品を公開しているのですが、今回は一番長く続けている「Bioethics」を例に取り上げてみます。例になるかどうかはアレですが。
ヒトに遺伝子操作を加えて造り出した獣人が物語の柱となっている、いわゆるありがちなSF設定の作品です。ただし主人公はおにゃのこ。
この作品を考案したのは7年以上前になります。当時ブラ●アの影響があったのは間違いなく…そのままだとダメなので自分なりの獣人としての捉え方を考察することに。
去年の夏に思いっきり世界観を再構成する流れに至ったので、新しい設定の方も交えつつ書いていきます。

まず「Bioethics」は初期主人公にあたる遙というキャラクターから設定作りが始まりました。
最初は変身した後の姿をぱっと思い付いたことが発端。青と黒という特徴的なツートーンのデザインにし、色合いが自然発生した生物ではなさそう=人工的に作られた存在という流れに至りました。
デザインが青と黒だったので、人間時は紺色ブレザー女子高生に。名前は某アニメから取ったりなんだり(
世界観自体は現代を模したパラレルワールド。(現在の設定では普通に現代世界ですが)。最初からフル獣人化出来たらチートな香りがするので腕だけ変身で。また、色んな読者からもそっちの方が入り易いだろうという点で部分的な変身に留めました。
そんなこんなで三日程で遙の原型が出来上がり、自分にとっては初めての現代モノ世界観の作品となりました。

続いて話の軸になる獣人のメカニズム構想について。
それまでいわゆるハイファンタジー創作が好きだったため、現代モノの創作を描くにあたって真っ先にぶち当たった壁は知識、とりわけバイオ系の専門知識が少なからず必要となりました。
創作をする上で知識や経験は作品に現実味を持たせる上でも必須となるものですが、今までとは全く違う方向性のものだったので、当時高校生だった私はネットやら図書室やら生物専門の先生に聞いたり色々と手探りで収集することに。
運良く(?)自分は農業高校に在学していたので、バイオ系の授業もあったりしました。(この作品のために生物工学系の大学に進もうと考えた程でしたが、結局色々あって美大に)
「Bioethics」というタイトルも生物学用語の書籍で見付けたものだったりします。最初はBeast~な感じのものを幾つかタイトル案として出していました。Bioethicsの意味は生命倫理学になりますが、今もこの作品のテーマに直結しています。
ちなみにこの作品を書くにあたって集めた書籍群は下記のとおり。ビジュアル面を除くとこんな感じですね。あとは図書館で補完。頭に入ってるかというとそうでもない残念さですが…(

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オフでも趣味が分からないと言われたりするんですが、創作そのものが趣味なので、創作を作る上で必要な知識を集めようとした結果がカオスな本棚というか。仮に野球を題材にした創作を作ると決めたら野球にのめり込むんだと思います。

そして作り始めて二か月ぐらい経過した頃にサイトに仮公開し、それまで公開していたファンタジー創作を取り下げてサイトの看板創作となりました。
それから数年に渡って描き続けていたのですが、上記のとおり去年の夏に一度世界観を取り壊すことに。そうなった原因は藍川 燕の台頭なのですが、彼女の原型を作ったのは5年程前のことです。折角なので彼女を作るまでのことと今後の作品の方向性など。

原型は黒髪・黒眼帯・黒制服・黒ナイフ×2という中二病MAX容姿。一体何に使おうとしたのかは覚えていない…(
その黒尽くめ容姿がツバメっぽいので名前は燕と決まっていました。案の定使い所がなくそのままお蔵入りに。
そんな彼女を再び引っ張り出したのはとある音楽にインスピレーションを受けたため。某動画サイトでも大ヒットしたので、恐らく殆どの人が知っている曲ですが、ビジュアル面における燕のイメージと良く似ていたので設定を考え始めました。
眼帯をしている⇒事故。その交通事故で家族を喪い、自分自身も致命傷を負いつつ死んだことにされて獣人の素体に…という流れを一時間程で考案。あえて容姿とギャップのある性格をしていると面白いかなと思い、クールと見せかけた直情にしました。言ってしまえば気を張っているだけで意外と脆い心情の持ち主です。
人体実験を受けたことに対して強いトラウマを抱いていることから心因性失声症となっていますが、彼女にとって発声が出来るようになった時がその過去を乗り越えた(向き合えた?)証なんだろうなと。

それまでの「Bioethics」はかなり戦闘寄りだったのですが、小説を書いていく内にテーマから若干のズレを感じたため、世界観自体も大きく変更を加えました。
倫理的な面に重点を寄せ、獣人だけの隔離された空間ではなく、あえて人間社会で正体を隠しつつの生活を多くしたいなと。
以前のものだと、獣人実験そのものを微妙に肯定させる側面も取り入れようとしていたのですが、色々調べていくうちに「これどう考えてもあかんやつや」という結論に達したので、視点人物となる藍川は終始獣人の研究を否定しています。それに伴って獣人キャラが受ける心身の苦痛もエグいレベルで描写しようかと。
人間に戻りたいという点も一先ず置いておき、奪われた人倫を取り戻すのが最優先の目的としています。獣人って人間なのかどうか、読者の方々に様々な考察の余地が与えることが出来る作品にしたいですね。